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中国における摘発特許詐称事件

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お盆休みに家族で中国に旅行に行ってきました。記録的大雨のため、お目当ての風景を見に行くことができませんでした。このニュースの時間にまさにこの場所にいました。久しぶりに命の危険を感じました。
http://gx.weather.com.cn/gxgqtp/2757805.shtml
それでも美味しい料理をたくさん食べ、ホテルでごろごろしてリフレッシュできました。豪雨の中出歩かなくてもホテルからよい景色が見られたのがせめてもの救いでした。写真は上海と桂林のホテルからの景色です。

 

せっかく中国に行ってきたので中国知財について書かせてもらいます。2017年の上半期の出願等統計報告が中国特許庁のホームページに掲載されていたので紹介させてもらいます。
http://www.sipo.gov.cn/twzb/2017sbnxwfbh/

上記リンクの出願等統計報告のなかからおもな値をピックアップしました。
・特許出願数:56.5万件(前年比6.1%増)
・特許登録件数:20.9万件
・特許登録件数(中国国内):16万件
・特許登録件数(中国国内かつ職務発明):14.9万件
・人口1万人あたりの特許所有件数ランク※2017年上半期までの累積
              北京(85.9件)、上海(38.4件)、江蘇(20.5件)、浙江省(18.1件)、広東(17.5件)、天津(16件)、陝西(8.1件)、福建(7.1件)、遼寧(7.0件)、安徽(7.0件)
・PCT受理件数:2.16万件(前年比16%増)
・PCT受理件数(中国国内から):2万件(前年比15.3%増)
・PCT受理件数(中国国外から):0.16万件(前年比26%増)
・不服審判請求数:15865件
・不服審判終結数:8504件
・無効審判請求数:2064件
・無効審判終結数:2007件
・特許侵害事件:8666件
・摘発特許詐称事件:6574件

相変わらず出願件数の多さに驚かされます。昨年に続いて2017年も100万件を超えそうな勢いです。

 それと、全国の行政で処理された特許紛争事件のうち、摘発特許詐称事件(查处假冒专利案件)の件数が侵害事件の件数に迫るほど多いことが気になりました。

摘発特許詐称事件というのは一体どういう事件なのでしょう?
文字から素直に判断すると、特許製品でないのに特許製品であるかのように表示して消費者を欺くことのように思えます。

上海市知財局のホームページに摘発特許詐称事件の処分(処罰)が公開されていました。この事件の事実のところを読むと、特許権が満了したのに特許表示をするようなことも摘発特許詐称事件にあたるようです。不適切な製品の製造販売を中止し、さらに罰金を支払うように処分されています。
http://www.sipa.gov.cn/gb/zscq/node2/node23/u1ai11913.html
6574件という事件の数から推測するに、中国政府は摘発特許詐称に厳しく目を光らせているように予想されます。
本当は日本でも気にすべきことなのでしょうが、あまり馴染みのないことですので、日本企業には中国での特許表示の適正さ(特に権利満了のケア)に気を付けてもらいたいところです。

 


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