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初めての修行体験

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3連休を利用して高野山と大阪へ行ってきました。
高野山でのお宿は宿坊。
夕方宿に到着して、部屋で夕食の精進料理を頂いた後、早速「阿字観」という瞑想体験に参加しました。
参加者は4人。
阿字観道場に案内され、まず座り方と姿勢の指導、呼吸法の指導を受ける。その後前面に掲げられている「阿」の字が書かれた掛け軸に合掌してから各自瞑想に入る。
瞑想は目を閉じるのかと思っていたら、自分の鼻先の床を見るような感じで半眼だった。手の組み方は左手の平を下にして右手を重ね、親指同士が少し離れた状態にしてへそ下あたりでキープ。
道場の照明を少し落とされそのまま約30分間の瞑想・・・・ってもそもそも瞑想って何を思う、感じるべきものなんでしょうか。「無」になるイメージですが。
お坊さんからそういう説明は特になく、日頃雑念だらけの私がいきなり「無」になれるわけもなく、呼吸を数えながらも、日常生活のことや昼間行った観光スポットのことがちらちら頭の片隅に。いいんでしょうか。
翌日は朝6時半からのお勤めを見学させて頂きました。
こちらは参加者20人くらいで外国の方も数人参加。本堂でお坊さん3人が読経するのを一段下がった後方で聞く。
最初は正座で聞いていたものの、途中で辛くなって足崩す。お経なんてお葬式以外では聞いたことがなかったけど、途中楽器のようなものを打ち鳴らしたり意外と派手。さらに、お坊さん3人でお経を読む声のハモり具合がまた素晴らしい。
途中参加者1人ずつお焼香をし、ご本尊にお参りして約30分間のお勤め終了。最後にお坊さんのお話が少々(簡潔で分かってるような内容だったけど、その雰囲気の中でお坊さんに言われることによりありがたさ倍増。)。
次は毘沙門堂へ移動して護摩供養を見学です。
今回の宿坊宿泊にあたり一番の楽しみにしていたのがこの護摩体験だったのでもう始まる前からワクワク。暗くて狭いお堂の中で、ご本尊の前に組まれた四角い護摩壇の周りを囲むように参加者が座る。
修行を行うお坊さんは2人。1人はお堂の隅で太鼓を叩きながら読経。もう1人は護摩壇の正面に座り火をおこし、どんどん木札や油をくべていくのだが、細かく口の中で真言(?)を唱えつつ手で頻繁に印を結んでいる。この動作がなんだかカッコいい。太鼓叩きながら読経とか、これらは密教独自のスタイルなんですか。
護摩供養はパフォーマンスとして興味津々で見学していたらあっという間におしまい。こちらも約30分で、最後はご本尊にお参りして朝のお勤め見学はひととおり終了。(護摩供養、もっと見たい)
部屋に戻ると朝食の精進料理のお膳が用意されていました。なんと手際の良い。
泊まった部屋は和風で広くはないけれど綺麗だし、お庭もお寺っぽくて素敵。
接客してくれるのはお坊さんだけど皆さんとても感じが良く、爽やかでした。
このお坊さん達がTシャツや作務衣姿で食事膳やお布団の上げ下げをし、朝はビシッと黒い袈裟姿でお経を読むというギャップも面白い。
お勤めをハモりが美しい合唱とかパフォーマンスとか言った割に、何となく心が清められた気分になった後は大阪へ移動して俗世間へ戻るリハビリと称して豪遊。といっても贅沢なホテルに泊まって、油まみれのお肉を食べ、文明の光だらけの夜景を眺め、吉本新喜劇を見てシメる、というだけの内容ですが。。。。。
吉本は当日券が立ち見席しかなかったのであきらめて近くでやっていたアマチュアなのかプロなのかよく分からない人の落語を見ましたが、吉本が見られなかったことだけが無念だったのでいつかリベンジしなければ。
という連休の旅でしたが、大阪贅沢プランよりも心に残ったのが高野山での修行体験。
もともと美術品としての仏像鑑賞は好きだったけど、おかげ様で真言宗自体にも興味が出てきた。お坊さんの広報活動、大成功です。
あまりにも良かったので毎年夏の恒例行事にすることに決定。


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