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一読したときのわかりやすさ

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 KPではお客様とのコミュニケーションを大切にしている。
 弁理士業は、自らの経験や学習に裏付けられた知見に基づいて
お客様にサービスを提供する業種であるため、業界でまじめに仕事を続けていると
次第に仕事の理想像というか大事にしているポイントが固まってくる。
このような「自らの価値観」みたいなものを持たない業界人は信頼されないと思うが、
価値観を持つことによって柔軟な発想が妨げられることもある。独りよがりってやつだ。
独りよがりにならないために、お客様とのコミュニケーションは重要である。
 特に、
  お客様が我々に何を期待しているのか?
  どのような明細書、請求項を理想としているのか?
このあたりには常にアンテナを張りながら仕事をしたい。
 請求項についてお客様のニーズを伺ってみると、、、
「請求項って一読しただけではよくわからんのだよなあ」
という印象を持たれているお客様が結構いらっしゃる。
 請求項は権利範囲を確定するための文章であるため、
ここの記載には妥協を許さず力一杯努力をする。
しかし、数ある公報の請求項を読んでみると、一読して意味がとりづらい文章が多々ある。
 請求項の文言を一つずつ解釈していって権利範囲を特定するという視点からすれば、
ある程度わかりづらくなることは当然のようにも思える。
でも、「請求項ってわかりづらいものなんです」なんて言いながら
自分のスタイルを変えないで仕事を続けると、まさに独りよがりである。
 権利解釈上不都合になることがなく、しかもわかりやすい。
これが請求項に求められる最低限の要求であろう。
 「一読したときにわかりやすい請求項」を作成する弁理士。これを直近数年の目標としよう。


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