自主研修【クレームドラフティングスキル向上のための勉強会:名古屋市】の第2回目が終了しました。前回参加者に加え、若干名の新規参加者がいらっしゃいまして合計9名の弁理士で研修を行いました。企業内弁理士4名、事務所所属弁理士5名でした。
今回のお題は、ネットワーク関連発明です。サーバ+クライアント(+その他)を含むシステムに関連する発明の場合、発明の名称、構成要件をどのように定義し、誰を侵害者として想定するかということを中心に議論を行いました。方向性としては大きく2種類あり、それぞれの方向性について自身が執筆したクレームに言及しながら自身の考え方を述べるというスタイルで議論を行いました。議論の結果、各方向性での考え方が整理できたように思えます。今後、この議論をきっかけに思考を進めて実務に役立てたいと思います。
第1回に引き続き、活発に議論ができました。やはり、向上心のある方々と議論するのは楽しいし、ためになります。一方で、この研修会の課題も浮かび上がってきました。各参加者が実際にクレームを執筆することでお題に対する自分の考え方や課題、論点を深く考えることができますので、活発に議論できますが、議論の結果、結論を導くのが難しいです。複数の実務家の知識を集めることで知識や考え方に多様性を持たせることはできるのですが、その結果、実務上の指針を導くことができません。結論がない題材を使っている以上しかたがないのかもしれませんが、少し別の方向のお題も加えていく必要があるかもしれません。実務書を読むとか、判例をよむとか、包袋記録を用意して議論するとかが考えられます。いずれにしても、今後は参加者で相談し合いながらより効果的な学習法を探っていこうと考えています。
次回以降も参加者を募集していきますので、興味のある方は是非ご参加ください。