自主研修【クレームドラフティングスキル向上のための勉強会:名古屋市】の第4回目が終了しました。4月になりましたが、年度末繁忙期の影響でまだ多忙の方が多く、今回は参加者が少なくなってしまいました。
今回のお題は、いきなりステーキの特許です。本研修では、明細書からクレームに相当する部分を削除してサンプル明細書とし、参加者がサンプル明細書を読んでクレームを作成します。
今回は、サンプル明細書を読んでも進歩性獲得のポイントや権利化すべきポイントを想像することが難しく、参加者それぞれがあれこれと悩み、各種の前提を設けながらクレームを作成することになりました。共通していたのは、ビジネスモデル自体ではなく、ビジネスモデルを実現するために必須となるモノや装置を抽出し、クレーム化しようとしていたという点です。ビジネスモデルであっても、多くの実務家はこのようなスタンスでクレームを作成することが確認できました。
一方で、ビジネスモデル自体の権利化に際して全員で共有できるような指針を見つけることはできませんでした。そこで、次回は、判決文や包袋記録を確認しながらビジネスモデルの特許化について指針があり得るのか、探りたいと考えています。