「すごいなあ、この会社。」って思える会社あります?
IT関連だったらグーグル。すごいなあと思います。
最近僕がついつい尊敬の念を抱いてしまうのはピクサーです。アニメーションの。
子供のクリスマスプレゼントにトイ・ストーリーの3本セットを買って以来、
うちでは何度もトイ・ストーリーが再生される。
映画自体、子供にとっても大人にとっても面白く、そして、泣けるのだが、
何度も繰り返して見ていると、映像の完成度の高さから
小さな物体でも手を抜かない丁寧さにいたるまで、いろいろと観察できる。
例えば、日本語版と英語版では細かい部分が異なっており、
それぞれに合うようにカスタマイズされていたり、
同じ幼稚園内の風景をライティングによって全く違う雰囲気に見せたり、
ただのカゴと普通のおもちゃを使って幼稚園内を刑務所のよう見せたり、、、
まあ、とにかく感心します。
何度見ても感心するので、興味がわいてしまい、ついつい特典映像も見てしまった。
ピクサー内の楽しげな雰囲気を伝えてみたり、
ピクサーに入社するために必要なことを説明してみたり、、、色々ある。
ピクサーの社員さんが現れて、数学が重要だと語るあたり、
子供に対してとても前向きなメッセージを発信しており好感が持てる。
僕が最も興味深く見たのは監督による映像解説である。
この解説では細部へのこだわりがこれでもかと語られており、頭が下がります。
正確な言葉は忘れたが、「人が気付かないところにもこだわりを持って完成度を高めることが
全体の品質を支える」的なことを言っていた。それがピクサーのスピリッツらしい。
こういうスピリッツ、大事ですよね。どんな仕事をするにしても。
明細書にもそう言う側面はある。読み飛ばそうと思えば読み飛ばせるような部分であっても、
こだわりを持って完成度を高める。僕はそう言うスタンスで仕事をしたい。
納期と単価が決まっているのでお客さんに迷惑がかかるほどのこだわりを持ってはいけないが、
迷惑を掛けない限りにおいてはこだわりを持って完成度を高めたいと思う。
お客さんに問われたとき、「ああ、ここはこういう意図でこういう表現になっているんですよ」
と語れる部分を随所にちりばめたい。それが結果としてお客さんの満足度を高めるのであれば理想かなと。
今は繁忙期で小難しいことを考えず次々に明細書を執筆する必要があるのだが、
こう言うときだからこそ少し立ち止まって自分の明細書を見直してみたい。