ここのところ、毎日、朝起きてから事務所に出発するまでの間に庭の草むしりをしている。
庭には直径1.5mぐらいの円形の花壇エリアがあり、ジューンベリーやイチゴやハーブや花とかを育てている。花壇エリア以外はコンクリートか砂利で覆われており、草むしりの主戦場は花壇エリアとなる。
花壇エリアは毎日草むしりするほど広くないが、毎日やらなないと気が済まなくなっている。決して使命感に囚われてやっているのではない。草むしりをしながら、毎日少しずつ成長する植物を見ていると、不思議と充足感が生じてくる。
また、少し前までは、草むしりのついでに花壇エリアに植えてあるジューンベリーの木についたアブラムシの除去するのも日課だった。こちらはテントウムシの幼虫10匹ぐらいと共同作業である。4月の下旬に近所の公園から何度かテントウムシを採ってきて放しておいたら、幸運にもジューンベリーの葉っぱに産卵してくれた。幼虫は空を飛べないため、ひたすらジューンベリーの木についたアブラムシを食べてくれた。
ただ、5月中旬ごろにはアブラムシの繁殖力が落ちてきたのか、アブラムシが不足してしまった。このころには、テントウムシの幼虫に情がわいてきてしまって、飢えないようにジューンベリーの木に他からアブラムシを移植しようかと本気で考えた。
が、「ごめんね幼虫さん、おじさんは、そんな本末転倒なことをするほどマヌケではないのよ」と心のなかでつぶやきつつ、放置することとした。
そのおかげで、5月の最終週から毎日5~10粒ぐらいのジューンベリーの実(しかもアブラムシなし)が収穫を子供と一緒に楽しむことができている。ジューンベリーの実はサクランボに似た味で、美味しいかと聞かれると正直微妙なのだが、飢えに苦しんだテントウムシの幼虫たちのことを考えると美味しくないとは言えまい。