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機械学習名古屋 第9回勉強会に参加してきました。

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 詳細はこちらです。

 この勉強会は主催者の方が運営しているウェブサイトのアクセスログをニューラルネットワークで学習し、アクセスログの特定のパラメータに基づいて、ウェブサイトからの離脱率を予測するという内容でした。
 勉強会はハンズオンと呼ばれる形式でした。私はハンズオンの勉強会に初めて参加しましたが、ハンズオンは、自分自身でコーディングをしながらみんなで勉強するといった形式の勉強会だそうで、主催者の方をはじめ、詳しい方が多く参加されているようです。事前に予習し、積極的に参加するほど得られる成果は大きくなりそうです。

 当日は、ハンズオンの他に3人の方が発表されました。
1.超解像関連の技術
2.TensorFlowで写真をゴッホ風の絵に変換
3.人工知能とデザインについて
という内容でした。
 1.の超解像技術は、例えば、低解像度の画像から高解像度の画像を生成するような技術で、低解像度の画像を入力、高解像度の画像を出力としたCNNを学習すると、低解像度画像の高解像度化をすることができるとのことでした。ちょっと前にgoogleのニュースなどが話題になりましたが、それに類する技術のようです。そのときはどんな魔法?と思いましたが、技術的な説明を聞いてコンセプトはつかめたように思えました。私の知識不足で理解できなかったことも多かったのですが、論文等も紹介して頂いたので機会があれば勉強したいと思います。
 制御系の仕事をしていると画像処理関係の特許技術が関連してくることも多いため、覚えておいて損はないように思えました。
 2.も以前話題になりました。そのときはどうするのかと思いましたが、この話も技術説明を聞いてコンセプトは理解できましたように思えました。元画像と生成画像のとの差分と、画風画像の特徴量と出力画像の特徴量の分布の差分との和に基づいて学習するのだとか。うまいこと考えますねえ。こちらも画像処理関係の技術であるため、機会があればもう少し勉強しておこうと思います。
 3.はデザインの話でした。懇親会で講師の方のお話を伺いましたが、ウェブサイトでのユーザーの行動解析によって商品購入を動機づけるレコメンドをするなど、現実のビジネスにインパクトを与えるアイディアをお持ちのようでした。人工知能はまだ話題先行のように思えますので、実際にビジネスに役立つアプリケーションを考えるのはとても大事ですよね。

 ハンズオン、発表のいずれも私にとって刺激になりました。この勉強会は無料で開催されており、私たちはとても気軽に参加できますが、主催者の方々が無料で企画、運営するのはとても大変のように思えます。スポンサー企業様と主催者の方々に感謝です。今後も機会があれば参加したいと思います。


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