最近、思うところがあり、
毎朝、以前より10分早く席に着き、
仕事を始める前に計算問題を解くようになりました。
いわゆる100マス計算です。
手書きのものではなくて、大人の算数的なソフトを使ってやっています。
(手書きだと採点が面倒だから)
5×5個や10×10個のマス目の上と左側にそれぞれ数字が表示され、
それらを、あるときは足し算し、ある時は引き算し、またある時は掛け算するのです。
スタートボタンを押すと、500msごとにチクタクチクタクという音が流れるので、
いきなり焦らされます(感覚的には500msよりもうちょっと短い感じがします)。
計算結果を入力してエンターキーを押すと、その場で○か×かが音と共に伝えられます。
間違えるとブブーとやられます。
ムっとなります。
今はまだ一桁同士の計算しか出てきていないのですが、
それでも、1セットで合計、(5×5)×3+(10×10)×3=375回計算すると、
最後の方は結構疲れて集中力がなくなり、計算のテンポが遅くなるし間違いも増えます。
終わった後は頭の血管内で血液が勢いよく流れてる感じがします。
100マス計算をやるようになって思うのは、
特にかけ算をやっていて思うのは、
もはやいちいち九九を頭の中で唱えていないということです。
数字と数字の組み合わせを見たら、
それらを掛け合わせた数がぱっと頭に浮かぶのです。
(ただし、一桁×一桁の場合だけ)
子供の頃はいちいち頭の中で九九を唱えていたような記憶がありますが、
大人になると、数字の組み合わせだけで分かるようになるのですね。
足し算引き算もそうです。
数字の組み合わせを見れば、その答えがヴィジュアル的に
ぱっと浮かぶようになるのですね。慣れでしょうか。
私はそろばんも習っていなかったし暗算はどちらかというと苦手です。
なので、ステージが進んで、二桁同士のかけ算とかになったら、
暗算で解ける自信がありません。
そろばんをならっていた人や、インドやシンガポールの子供たちは
どうやってそんな計算を頭の中でやっているのでしょうか。
私が二桁以上数同士の計算を暗算でしようとすると、
頭の中では仮想筆算が行われます。
でも私のメモリは揮発性が激しいので、足し算引き算まではよくても、
二桁同士のかけ算では、最後に足し合わせるために記憶しておかなければならない数字を
容易に忘れてしまいそうです。
そろばんを習っていた人は暗算をするとき、右手が動いていたりしますが、
それはきっと頭の中でそろばんの玉の状態がヴィジュアル化されているのですよね。
人間の頭の能力ってすごいですね。
残念ながらそろばんが扱えない私は、仮想筆算路線で行くしかない(と思っている)のですが、
そうすると、数字を忘れずに覚えておくという訓練をしないと、
二桁のかけ算はできないですね。だめですね私。
それとも、よく知らないのですが、インドやシンガポールの学校での二桁のかけ算は、
日本の学校では九九は丸暗記するものであったように、丸暗記するものなのでしょうか?
(99-9)^2=8100個も? それは・・まねできません。
それから、高校を卒業して以降、漢字が思いの外、書けなくなりました。
読めるのですが、書けないのです。
最近手書きで書く文字と言えば、自分の住所と名前ぐらいなものです。
英単語のスペルも怪しくなってきました。見れば読めるし意味も分かる単語も
書こうとするとあら?と思うことがあります。
パソコンを使うことに慣れすぎて、自分の手を動かして絵を描いたり図を描いたり
字を書いたりということをしなくなりすぎました。
このままではパソコンの便利さにspoilされて際限なく記憶力も思考力も低下していきそうです。
原点に立ち返らなければと思いました。